俺だけレベルアップな件第139話~第141話
国家権力級ハンター殺害編
第139話
クリスは持っていたカップを置き、セルナをにらみながら誰が誰に殺されるのか聞き直した。
セルナは落ち着きながら、数日前にクリスが殺された夢を見たと話すが、クリスは夢の話をわざわざここまでしに来たのかと驚きを隠せない。国家権力級の自分を殺せる人なんていないと言い返す。さらに誰が自分を救えるのかたずねる。セルナは水篠なら守ることができると答える。
巨人を倒したニュースは世界中で報じられた。新しい国家権力級ハンターが出現したのではという話題で世界は持ちきりだ。
海を渡った巨人一体は劉が仕留めた。
DFNハンター協会会長のゲオは、架南島での出来事のためか自首をした。
アメリカ東部では、政府主催のパーティーに参加していたトーマスが秘書から、国際ギルドカンファレンスに我進ギルドが招待されたことを伝えられる。
DFNでは、諸菱に母親から電話がかかってくる。家のことで何かあったようで、すぐに帰国すると水篠に伝える。
諸菱の父親が最後の睡眠に入ったことを知る。諸菱のように魔力が強いものが近づくと状態が悪化するため傍に行くことすらできない。そこで秘書から諸菱の活躍が乗っている記事をアルバムにしたものを手渡される。そこで父親の愛を再確認する諸菱であった。秘書に連れられ涙ながらにその場を後にする。その少しあと、水篠が父親の秒実に現れる。命の神水を使用し、諸菱の父親の病を完治させる。諸菱の少し早い誕生日プレゼントだと誰にもこのことを告げず、病院を後にする水篠だった。
第140話
DFNに後始末に向かおうとするが影の交換が再度使用できるまで2時間弱何をしようか考える水篠。そこで、向坂のことを思い出す。
クリスの自宅。ベッドで目を覚ます。異様なほど静かなことに警戒を強める。グラスを落としてみたが音がしない。階段下を見つめる。何か気配を感じるクリス。すると、階段下に1体、背後に2体のモンスターが現れる。人間に合わせて戦っても何も手にできないぞとモンスター語で話す1体のモンスター。何を言ってるんだとたずねると、クリスとつながっている者どもに言っていると答える。
クリスが霊体化する。一瞬で豪邸を炎が包む。
DFNでは、空港までの道を10万人以上の人が水篠を一目見ようと歩道を埋め尽くす。飛行機になった水篠の隣席には、アダムが座っていた。一度きりしか会ってないのに名前を覚えてもらっていたことを喜んでいるアダムだったが、実はベルが王の威厳が崩れてしまうからと名前を教えてくれていただけだった。今回アダムは、別の件で水篠に接触をしてきた。火災の映像を見せられる水篠。2000人近くの消防士、トップクラスの魔法系ハンター14人を動員して、やっと消火ができた大火災だった。家主のクリスは殺されていた。その容疑者としてアメリカのハンター管理局が追っている人物の写真を見せられる水篠。
その瞬間アダムの身体の自由が奪われる。パソコンは紙を丸めたようにくしゃくしゃになり、アダムは宙で拘束される。父親の写真を見せられ、何の冗談かと怒りを露にした水篠がたずねる。写真の人物がダンジョンから出てきたと話し、さらにアメリカのS級ハンターを攻撃したと付け足す。ハンター管理局の爆発にも関わっているため行方を追っているが、手掛かりがなく見つけられていない。そのため、国際ギルドカンファレンスでこの写真の人物の国際手配をアメリカは行おうとしていることを告げる。
第141話
国家権力級ハンターを殺害されたため、アメリカとしても犯人探しに手段を択ばない考えなのだが、水篠との良好な関係も壊したくないから、事前に伝えるためにここへ来たとアダムが伝える。アダムは水篠の力に6人目の国家権力級だと確信をした様子だ。
国際ギルドカンファレンスでは、各国を代表するギルドを招待し、ハンター界の動向や今後の展望について話し合う。アメリカが参加ギルドを発表すると、国内外で報道された。我進ギルドに所属するトップクラスのハンターは水篠だけ。そのギルドがその他のトップクラスハンターを何人も抱えているギルドとそん色ないと言う事実をアメリカのハンター管理局が公言したのと同義語だからである。
最上が報道陣にインタビューされている。
今回、ハンタースではなく、我進が招待されたことに対してコメントを求められている。最上はそれを「当然のことと」と話した。むしろ水篠のおかげでハンタースが救われたことや、強敵が現れても迷うことなく任せられるハンターが現れたことを含め、水篠が日本代表として選ばれたことを心から嬉しく思うと付け足す。
中国の劉が水篠に関する情報提供依頼を日本のハンター協会に依頼してきた。
後藤は考えたが、断ることにする。それが難しいなら表面的な資料だけ渡すように犬飼に言う。
アメリカのスカベンジャーズギルドの事務所では、秘書がトーマスに水篠の入国が明日だと伝えている。右京がトーマスに呼ばれて部屋に入る。トーマスから水篠に手を出さないよう告げられる右京であった。
その場は、トーマスの迫力に圧倒される右京であったが、水篠に固執していることを知っているため、水篠がアメリカにいる間は、右京に監視をつけることにするトーマスであった。