Excelでセル参照を絶対参照にした数式づくりについて

Excelでは一つの数式を作れば、その数式内容をコピーして貼り付けをすることができます。ここでは数式に含まれているセルをコピー貼り付けに合わせてずらす「相対参照」と数式をコピー貼り付けしてもセルは移動させないで常に同じものを表示させる「絶対参照」の2種類について触れていきます。簡単に言うと「C4」だとずれます。「$C$4」だとずれません(固定)

コピー先に合わせて参照されるセルが変更される方法(相対参照)

表を用意します。商品の単価と個数が表になっていてその上に消費税が表示されています。野菜の金額については、暗算しやすい金額にしたので、市場価格とは異なりますがご了承ください。

まず、じゃがいもの金額を求める式を作成していきます。E5のセルに「=C5*D5」と入力します。トマトなどの金額については、E5をコピーすれば作成できます。

コピー先が変わっても参照されるセルが固定される方法(絶対参照)

この金額には消費税が含まれていませんので、消費税を数式に足してコピーします。

先程と同じようにコピー貼り付けをしました。・・・金額が大変なことになっているのが分かると思います。じゃがいもの金額は「単価×個数(1+消費税)」となっているので消費税を含んだ金額になりました。消費税を含んだ金額の表示については、いくつもやり方がありますが、今回は「相対参照」「絶対参照」についての説明ですので、ご了承ください。続いてトマトの金額は12,500となっています。これは単価や個数だけでなく消費税のセルもコピー先から一つ下に張り付けたため一つ下にずれました。ほうれん草は10億を超える金額になっています。これはじゃがいもの金額の数式をコピーして3つ下のセルに張り付けたため単価・個数・消費税も3つ下のセルを参照する形になったためです。消費税の値が10%→4,400,000%となってしまいました。長くなりましたが、このような計算のずれを解消する方法が絶対参照です。絶対参照はとても簡単です。変更したくない(固定)セルに「$」をつけるだけです。例えば先程の消費税を含んだ金額を表示してみます。

コピーしても「E2」だけは固定されています。

「$」の使い方について

この記号は、「Shift」+「4」で表示されます。例えば「E2」を固定したい場合、「$E$2」となりますが、いくつも固定する必要があると「$」を入力するのが面倒になってきます。そんな時は、数式の入力中に固定したいセルを選択して「F4」を押すと「$E$2」と入力されます。

「F4」をさらに押すと、「E4」→「$E$4」→「E$4」→「$E4」→「E4」の順で変化します。今回の消費税を固定する方法で「$E$4」を使用しましたが、列だけ固定したらすむので「E$4」でも問題ありません。