テムパル~アイテムの力~第3話
第3話
転職によりレベル1となり、死亡したためレベルが2つ下がったため、マイナス1レベルからのスタートとなった。現実世界に戻ってきたグリード。せっかく大金を稼ぐチャンスだったのにそれを失ってしまったグリードであった。
ゲームサティスファイ開発運営会社の前では、グリードの転職について運営チームから報告を受けるグループ総帥。要約すると非効率なプレイパターンでレジェンダリー転職も偶然だったと結論付けられた。しかし、総帥は偶然が面白いと話す。今回の転職について、スーパーコンピューターの試算では約2年後となっていた。さらに、マイナスレベルになったことで、同レベルのユーザーより基本ステータスが20ポイント高い状態となる。偶然もここまで続けば必然ではと話す総帥だが、非効率的な低レベルユーザーだから特に心配はいらないだろうと結論づける。しかし、総帥はその中で何か気になる点がみつかる。
長嶺(グリードの現実世界での名前)は日雇いのバイト代をもらっていた。ゲーム中毒者で仕事でも使えないと陰口をたたかれる。数千万円のアイテムを自分で使ったことや上げたレベルが一瞬でマイナスになったことなどでゲームをやめようか考える。しかし、自分にできることと言えば、ゲームを続けることだと開き直り、前を向く長嶺であった。