俺だけレベルアップな件第161話~第163話

水篠VS三君主編(中編)

第161話 第162話 第163話

第161話

レベルは上げまくった この程度の攻撃・・・。
水篠の胸には牙の君主の長くて鋭い爪が5本とも貫通している。

©俺だけレベルアップな件第161話

極寒の君主が武器を返してやると、水篠の胸に短剣を刺す。どうやらここまでのようだな人間よ。君主がこの地にやってくる瞬間をおまえは見ることができない。おまえが生まれ育ったこの国の人間だけは特別に私がこの手で凍りづけにし、終わりなき苦痛を与えてやる。永遠の地獄を見せてやるのだ。死の世界で怒り叫ぶおまえの姿を楽しみにしている。と、笑みを浮かべながら水篠に話す。水篠は凍りながらこのくらいの傷はどうってこと・・・と闘志を燃やすが、とうとうプレイヤーの体力が0になったとシステムが表示する。プレイヤーの死亡が確認されたが、黒い心臓をもっていたため、パッシブスキルの条件を満たす。パッシブスキルが発動する。

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目を開けるとそこは、二重ダンジョン後に目を覚ました病院のベットの上だった。これまでのことが夢だったのかと考える水篠。犬飼が病室に入ってくる。水篠が君主たちがどうなったのか、自分はなぜ助かったのかたずねる。犬飼は自分は会長職には就いていないことや石像のことで聞きたいのはこちらの方だと話す。そして、なぜ自分を知っているのかたずねられ、困惑する水篠。水篠は犬飼とのやりとりや見覚えのある病室、犬飼に頭の中を整理したいので1人にして欲しいと話す。外見もステータス、手に入れたアイテムもそのまままで時間だけが巻き戻っていた。妹が病室に訪れる。見た目の変化に戸惑う妹。ハンター協会にハンターをやめに行くと妹に告げ病室を後にする。外にいた朝比奈に学校を中退してハンターになろうなんて無茶なことは考えないように言う。影の兵士は消えてしまっていた。水篠はハンター協会で再測定をしてもらっていた。すぐに後藤会長に合わせるよう職員に話す。後藤の部屋まで1人で上がっていく途中、エレベーターで出会う。隠密スキルの件を申告していないことを唐突に話す水篠。罪のないハンターを傷つけるなら俺がおまえの息の根を止めてやると忠告する。後藤と再会できてどこかホッとする水篠。後藤と今後の話を進める。

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システムが一からやり直すか水篠に問う。水篠は今後の流れの前にハンターが召還する駒を攻撃隊の数に含められるようにしてくれたら架南島のアリは全滅させると話す。またシステムからお知らせがある。会長がどうやって討伐するのか驚きながら質問する。俺が架南島の悪夢を終わらせると話す水篠から国家権力を遙かに上回る力を感じ取る後藤。水篠が右京兄のことを思い出す。システムが再度お知らせをする。から観月を守る。観月が引退を決意する。システムが再度お知らせをする。さらにこれまでのダンジョンでの出来事が走馬燈のように水篠の目に映る。その間もシステムは水篠に問う。水篠はこれまでに見てきた物が幻だったと気づいたようだ。そろそろ姿を現すようにシステムに話す。水篠の前に現れたのは亡者の王だった。

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第162話

亡者の王は水篠に永遠に幸せな夢を見続けさせてやるから好きなだけここにろと話す。

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この世界は亡者の王が創った物ではなく水篠は我創った物のようだ。悔しい過去をやり直したいという水篠の欲望に亡者の王が力を添えて誕生した世界。亡者の王は長い間水篠のことを見守っていた。この亡者の王が影の君主であった。どうして俺なんだと水篠がたずねる。影の君主は自分たちの始まりと終わりを見せてやろうと水篠にこれまでの全てを伝える。
水篠は凍り付いていた。トーマスが水篠のオーラが消えたと動揺している。

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黒須の部隊が再度君主たちに狙いを定める。その瞬間、水篠から大きな鼓動が聞こえてきた。死んだと見せかけ真の王を降臨させることだけは阻止しようと君主たちが攻撃を仕掛けるが、次の瞬間、牙の君主の顔面がゆがむ。この子には指一本触れさせないと男が立ちはだかる。

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異世界
すべてがはじまる前 光と闇が存在した
「絶対者」は光から神の使者を創り 闇から8人の君主を創った

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世界を破壊しようとする君主たちと世界を守ろうとする使者
その戦いは数多くの兵士の犠牲を伴った
最も眩しい光の破片は終わらぬ戦いに疲れ果て「絶対者」に君主を倒す力を授けて欲しいとたずねた
しかし「絶対者」はそれに応じなかった。
そのとき光の破片たちは「絶対者」にとってこの戦いは観賞し楽しむだけのものにすぎず戦いの収束など望んでいないことを悟った。
神を敬せよ  みなが「絶対者」を敬った
神を讃えよ  みなが「絶対者」を讃え戦場に繰り出した
神を信仰せよ みなが「絶対者」を信じ命をかけて忠誠を誓った
ずっと掟を守ってきたそれにもかかわらず、たくさんの死者が出た。
神の使者たちは反乱を起こした。それに唯一立ち向かったのが神の使者だった頃の影の君主だった。しかし、反乱軍の攻撃に儚く崩れ落ちてしまった。

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終わりだと思ったが、「絶対者」が自分の中に隠した力があることに気づいた。それが死者の影を使役する能力だった。影の君主は新しい軍を率いて戦場に向かったが全て終わった後だった。玉座で「絶対者」が殺されていた。

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第163話

光の破片たちは「絶対者」を殺して自らが神を名乗る「支配者」になり、「絶対者」の力が込められた道具で君主狩りをはじめた。

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やがて巨人の王対処の君主レギアが捕らえられ、2つの力の均衡が崩れた。君主たちはその時はじめて、事態の深刻性に気づいた。影の君主はそれを利用し、君主たちに手をさしのべた。その時から「影の君主」の名で9人の君主の一員になった。月日の経過に合わせて増えていく戦場に残された死体と魂が影の君主の兵士となった。狂龍の王が率いる破滅の軍団と肩を並べたとき、支配者だけでなく君主たちも警戒しはじめた。君主2人が影の君主の命を狙った。強さが裏切りを招いたのだ。牙の君主は兵士を捨て逃げたが、白炎の君主バランは高い代償を払うことになった。

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この戦いが終わると空から支配者たちが降りてきた。そして最も偉大だった光の破片である影の君主に許しを請うた。支配者たちは影の君主を殺すだけの力は持っていたけど。和解を選択した。共に生まれ仲間だと信じていた頃、最前線に立って光の軍団を率いていたことへの敬意の表れだったのだろう。影の君主はそれに応じなかった。それでも支配者たちは争おうとはしなかった。

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それに困惑し、その場を後にした影の君主は身体の回復に努めた。しかし、その間に君主たちは敗北してしまっていた。影の君主は次元の狭間に身を隠した。そこには牙の君主もいたが、力を蓄える方が先決と破滅の君主に止められる。そこから、君主たちは支配者たちに隠れながら新たな軍団を育成する世界を探し始めた。君主たちは地球に目をつけた。水篠が以前、悪魔の城ダンジョンに行ったが、その時見た光景は過去の地球で起きた出来事だった。君主たちの動きに対し出遅れてしまった支配者たち。その結果、地球は火の海と化した。だから支配者たちは「絶対者」の道具の使用を決意する。神器「輪廻の杯」。

©俺だけレベルアップな件第163話

約十年もの歳月を巻き戻せる禁断の道具。支配者はこの世界を救うために手を尽くすが、2つの勢力が戦うには地球が脆すぎた。魔力の存在しない地球はあっけなく滅びてしまう。支配者たちは最終決断を下した。全員を生かすことができないのなら、一部だけでも生き残らせ命を紡がせようと。ハンターたちは戦いが起きても生き残れるように作られた存在だった。時の巻き戻しに逆らうことはできなくても、支配者や君主のような上位の存在は、時の巻き戻しを察知することができる。そのためこの世界では、神器を使用するたびにの君主の計画にも磨きがかけられていったので、繰り返し戦いが起きてしまっていた。君主たちは支配者たちの選んだ手段に着目し、君主たちも人間の身体を借り、地球に舞い降り支配者たちの予想より遥かに早く軍を到着させた。支配者たちがばらまいた魔力を使い、地球そのものを巨大な落とし穴にして、支配者たちを一掃する計画だった。破滅の君主と影の君主は自身の力を受け入れられる器となる人間を見つけることができずにいたがある王に仕える魔導士がふさわしい人間を見つけてやると影の君主に声をかけてきた。「設計者」と呼ばれたその魔導士は代価に不滅の身体を要求してきた。影の君主の器探しは難航していたが、設計者の予想を超えるものがとうとう現れた。

©俺だけレベルアップな件第163話

それが水篠だった。水篠はその段階では影の君主の器としてはとても弱かったので、設計者が段階的に強化できるようシステムを作り上げたのだ。しかし、成長した水篠はシステムを裏切った。影の君主はどちら側につくべきか考えているところだった。そのため、設計者との戦いのとき、影の君主は水篠に肉体の主導権を渡したままにしていた。今回も選択を水篠に委ねた。そんな影の君主に水篠がどうして君主に加勢したのか質問する。影の君主は、居場所が欲しかったと答える。その答えに水篠が自分もそうだと話す。今回の死によって水篠の力は完全なものとなったようだ。水篠が元の世界に帰る。

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